晩年

先日とある地方の町長選挙が行われた。

現職79歳、新人女性候補35歳の一騎打ち

現職は3期町長を務め4期目を目指していた。

平成の大合併の御多分に漏れずこの町もそのころに合併し、

合併後初の町長選挙にて当選、その後2期は無投票当選していた。

今回も当初は無投票当選ではないかと言われていた。

そう思っていた時に突然、新人候補がマスコミ集めて出馬表明し、

経験不足やら何やら言われていたが、そのまま当選してしまった。

その町に住む友人は新人候補に投票したそうだ。

理由をきいてみると、79歳はもう引退願いたい。

これから4年を考えるとどうしても票を投じることはできなかったとのこと。

もともと現職候補はこの町出身ではない。

新人候補もこの町の出身ではない。

建設会社に勤める友人はどちらもこの町出身ではないので、それ自体は問題ではない。

現職候補は地元でもないにも関わらず、とてもこの町を活性化させ、赤字体質も改善し、いろんな意味で元気な町にしてくれた。

かなり強引なワンマン体質だったが、税金泥棒って言われていた町役場の職員はいつもピリピリさせられ、ちゃんと仕事していた(笑)

強引、恐怖政治w、まあそんなことが続くと反感も買う。

そして誰も意見できなくなった。

どのくらいの得票を勘定していたかは知らないが、予想以上の大差で負けたときいた。

まだ新人候補が出馬表明するとも思っていなくて、無投票当選だろうと思っていたときに、

もう79歳になるのだから勇退したらいいのにと友人がこぼしていたことを思い出す。

怒りっぽくなるとか、他人の言うことに耳を貸さないとかは老化現象の一つかもしれない。

どんなに健康に見えても人は老いるもの。

勇退しろと誰も言えなかった。言って聞く人でもないし、言ったら最後どんなしっぺ返しをくらうかもしれない。

私は政治家、政治家に出馬するなということは死ねと言っていることと同じ。

だから私は選挙に出る。

現職候補はそう言ってた。

だからそのまま選挙になったのだろう。

それが本人の望む自分のあり方なのだろう。

新人候補は本当に政治経験がない。

元会社員という肩書きだ。

彼女はこれからどんな政治家になっていくだろう。

ほんとに未知数だ。

それでも町民は新人に町政をかけた。

町内の議員はほとんどが高齢だ。

若い議員候補もいないし、町内から町長候補も出ない情けない部分もある。

新人町長の父は元参議院議員、そのうち彼女も国会議員を目指すのだろうと思っている。

それが透けて見えていても町民の多くはこの35歳に投票したようだ。

彼女の政治家としてのスタート。

幸多からんことを祈る。

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