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四の五の、、、

「草木も眠る丑三つ時」、、、ふと、とあることを思い出し、二、三週間ほど二階の主寝室で眠らせておいた缶麦酒なんぞを台所まで下げて、やおら氷水で冷やし始めた。

何度目かの、十九歳の誕生日。

思い起こせば、塩辛い人生で、というか、あれだ、まだ終えるつもりはない。

もっと淫らなことをしたいし、もっともっと淫らなこともしてみたいし、もっともっともっと淫らなことまでしてみようかと考えている。

冷えた札幌古典を飲みながら、三億八千万年前の海水の結晶でできているという、薄紅色した喜馬拉雅の岩塩を舐めてみた。

塩辛かった。

窓硝子の露に春が映る。

日陰の残雪が無常を嘆く。

渡り鳥の群れが北へ向かう。

そんな、塩辛い感じで迎えた、何度目かの、十九歳の誕生日。